望遠鏡30年前の相場
私が望遠鏡で星を追いかけていたのはおよそ40~50年前なんですが、そのころの
望遠鏡って、やっぱり高かったです。
これはSNSで拾った画像です。
いつの頃かはわかりませんが1990年代頃のように思えます。
今も昔も、高級望遠鏡メーカと、量産メーカがあって、このミザールは量産メーカに区分
されていました、、、現在は、もうほとんど望遠鏡は作っていないみたいです。
友達が3人寄れば、一人はミザールの望遠鏡を持っていたもので、「見えザール」って
ちょっとバカにしながらも、僕らの望遠鏡という感じで見ていました。
ちなみに私のはビクセン製でしたが、なぜか「ボロクセン」って言われていました。
この量産メーカのミザール製15㎝反射式望遠鏡ですが、上記の雑誌広告によれば、
・望遠鏡鏡筒は標準品で10万円、グレードの高いもので12万8千円となっています。
・望遠鏡を支える架台は赤道儀で、赤道儀本体が18万円。
ピラー脚で6万8千円、三脚で2万8千円となっています。
私の相場感は、ずっとこんなもので、つい半年前に、天文活動を再開する時も、
こんなものなのだろうな、、、と思っていました。
実は、私が天文を再開するまでの約四半世紀で望遠鏡の製作精度は格段に上がり、例えば
反射式望遠鏡は反射鏡で集光しますが、従前は球面でした。
これが今では製作が難しく精密な精度管理が必要なパラボラ面になっています。
ここで例に挙げた15㎝クラス反射式だと高級メーカはほぼ撤退しています。
なぜなら量産メーカでもパラボラ反射を売り出しており、技術の差で価格差が出なく
なってきているからです。
例えば、スカイウォッチャー製の15㎝反射鏡筒は税込み4万5千円程度です。
ミザールが活躍していたころと比べて半額以下です。
同様に赤道儀+三脚も、スカイウォッチャー製だと税込み10万円。これも半額です。
少なくとも、金額的には、天文を始めるハードルは昔に比べると随分と下がっています。
ただ、ハードルは下がったものの、中学高校の天文少年はほぼ絶滅状態。
いま、安くなった天文機材を買っているのは、中高年が多いようです。
小さいころ、天文機材が買えず、また天文から離れ、社会人なり、家庭人として過ごして
きた人が、退職するなどして、さて、自分の時間が出来た、、、何をしようかという感じで、天文に戻ってきているようです。
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