昨晩の星見
昨晩2時過ぎ、もう今朝ですが、肉眼では木星他1等星程度しか見えない空が広がっている状況。何となく薄い雲もありそう、、、
9月帰国でカメラレンズで広角での電視観望が可能になったので、Hα、Oⅲなどの恒星が出す光だけを通す特殊フィルターを用いての電視観望を実施しました。
中央の星は木星です。
光条が細かく出ています。本数はカメラレンズの絞りの数。美しいです。
木星の直近で縦方向に星が並んで見えるのがガリレオ衛星です。
望遠鏡だと4つ見えました。写真では2個で、残り2個は木星の光に飲み込まれています。
肉眼では1等星が見えるかどうかですが、写真を撮ると9等星くらいまで写っています。
銀河の方に向ければ、無数の星が写ったのでしょうね。
前の写真はこの写真から切り出したものです。
下の方にモヤモヤがあり、雲です。
この写真でも木星本体に雲が懸かっていますが、淡いのでスタック、、、星を止めて重ね合わせ出来ています。これは露光0.5秒の写真を209枚重ね合わせています。
雲がもうちょっと懸かると、木星本体がぼやけてしまい、各写真の重ね合わせ中心がぼやけてしまって、アプリが重ね合わせを拒否します。昨晩は空全体に雲が懸かり、1時間ほど撮影した中で、数少ない重ね合わせが出来たものがこれです。
理屈的には理解していましたが、実際に撮影出来て、自分的には大きな前進です、
下端が黒くボケた縁取りが見えますが、これはアプリが星を重ね合せようとすると、段々、星が移動して、あとの方の写真だとこれだけズレているということです。
計算上だと露光2秒くらいまでは「見た目、」星は点状に写るはずでした。
でも、アプリが重ね合わせを拒否。ということで、0.5秒まで1回の撮影時間を短くして重ねることにしたわけですが、まあこの辺は試行錯誤ですね。
使用したレンズは50㎜の標準レンズです。この程度の焦点距離だと、追尾は必要ではなく、カメラは固定して撮影しています。星は日周運動で動きますが、パソコン内で画像を回転移動して重ね合わせてくれます。
これが最も簡単な電視観望セットです。
パソコンは既存、アプリは無料、三脚はカメラ三脚で代用可。カメラレンズは旧式マニュアル式で20年前のものでも使用可。天体用カメラ、、、最安で3万円~で構築可能です。
隣では眼視での木星観測。
9月帰国で機材が増え、バルコニーでの同時作業が可能になりました。星の電視観望だと多数枚のデジタル写真を重ね合わせする作業があるので、その間、暇になります。今後はこんな体制になると思います。
昨晩わかったことは、新しいこの経緯台が自動導入も自動追尾もできるということ。、、、これはこの経緯台の基本性能なのでまずは一安心。
150倍の視野で木星が観測でき、縞も2本見え、ある程度満足できました。
ただし、ファインダーの光軸と本体鏡筒の軸がズレていて、これが最後まで解決できず、倍率300倍だとピントが合わず、視野も狭く、結局、そのまま観測終了。
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