1枚の写真から
先週土日、名古屋で朝日杯将棋オープン戦が開催され、上記は土曜夜、初日の棋士と2日目の棋士らが参加した懇親会の後の集合写真です。
連盟会長や大盤解説の棋士等も参加していますが、棋戦参加棋士8名のうち7名が写っています。
写真に写っていないのは菅井8段であり、「諸事情で不参加」とのこと。
ネット掲示板での結論は、「NHK杯の撮影のために東京に移動した」ということ。
将棋対局の多くは、事前に予定が発表され、東京と大阪の将棋会館等で対局が行われますが、録画棋戦と呼ばれるNHK杯と銀河戦は放映日になって初めて、実際の対局日がわかるシステムになっています。
ネット上ではこれらの録画棋戦がいつ行われたか、想像夢想する掲示板があります。
① 連勝記録が無くなった?
今年プロ入りした4段棋士が連勝を重ね、一時、20連勝近くまで連勝記録を伸ばしました
ネット上では新進棋士の活躍に健闘を称える投稿が相次ぎましたが、この時のマスコミの報道はいたって冷淡で、このことを報ずるものはありませんでした。
ある時点で、連勝記録が10程度に修正され、その加熱が冷やされました。
銀河戦の予選が過去に行われており、予選敗退で実際にはその時点で連勝記録は途絶えていたようです。将棋連盟の公式サイトでは各種記録が掲載されていますが、「ただし未放映の棋戦は除く」という記載があり、このような空騒ぎが起きてしまいます。
② キリの勝数はいつ達成?
プロ棋士は成績により段数が上がっていきます。
「昇段後、次の昇段は〇勝後」という基準になっていて、まだまだだなと思っていると急に「昇段のお知らせ」があるときがあります。
録画棋戦は早指し棋戦とも呼ばれ、一定の放送枠に入れ込むため対局時間が短いので、予選などは2-3棋戦を同一日に行うことがあり、時に1日で3勝を稼げることがあります。
近々だと「藤井竜王の300勝がいつ発表されるのか?」ということが一部で話題になり、それは「12/27の佐藤天彦九段との棋王戦挑戦者決定戦 第2局」だろうということになりました。300勝みたいなキリの勝利が達成された場合、その所感を問う取材があるわけですが、この場合は未放映の放送での勝数であっても、キリの勝数について言及できるという不文律があるようです。
このときは1/15放映のNHK杯が12/27以前に行われており、結果的にNHKでの放映前に藤井-佐藤戦は富士竜王の勝ちというネタバレが生じる結果になりました。
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将棋の記録は年度でカウントするため、これから3月末に向けてNHK杯の録画対局がいつ行われたかが、私自身は気になります。
藤井竜王は現在46 戦 39 勝 7 敗(勝率0.848)です。
過去の年度最高勝率は中原誠元名人が1967年に達成した47勝8敗0.8545。
NHK杯はトーナメント形式なので、負けると勝率が下がると同時にその後の勝ち星の積み上げはありません。
3月末にはいずれにしてもわかることではありますが、録画対局で勝ち進んでいればいいですが、途中敗退していれば記録更新も危ういわけで、結果をいち早く知りたいものとなんかモヤモヤしています。
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