タランチュラ星雲
タランチュラ星雲 Tarantula Nebula
別名、かじき座の30番星 日本からは見えません。
チャンタブリ海岸での撮影。
下に大マゼラン雲の一部が写っています。
南中高度でも8度と水平線に近く、かつ水面に漂うイカ釣り漁船集魚灯の波長がHβ輝線と一致します。
Hβは水素が励起して発する波長で星雲を照らす主要な光の一つであるため、フィルタが集魚灯の光を透過してしまい、その影響も大。
対象が淡くかつノイズだらけなので、現地で自動的に重ね合わせ合成しようにも、ソフトが合成してくれません。そのためこの写真では一コマ30秒の動画を撮って、パタヤ自宅で20コマ分を重ね合わせ合成したものです。
風等で鏡筒がズレた場合、従来の手法では現場でどんどん重ねてしまうため、そのズレた光跡が画面に残り、全て無駄になものになります。
今回の手法だとズレてしまった写真を除外すれば、ずれの少ない重ね合わせ合成写真に仕上がるので、今後はこの手法に移行する予定です。
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チャンタブリ海岸で電視観望する限り、イカ釣り漁船の影響は避けられないため、観測場所はカンボジア国境地域とし、南が開けた場所を選ぶつもりです。
または今年こそタイが雨季の時に、インドネシアバリ島に遠征して、条件の良い南半球から見るのも選択肢に。
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