2023年東工大の数学入試問題
今年の東工大の数学入試問題は例年のように大問が5個。
東工大の数学の入試問題を例年解いてみて、大問2つ、4割解ければいいな、、、あとは部分点でちょっとでも上増しできる程度の数学レベルを維持したいと思っています。
今年の問題は、大問1と大問2を実直にこなせば4割は取れそうかなと思う反面、大問4とか大問5は設問が示す空間をまず頭の中に想像しなければならず、「なにこれ、言っている意味わからない」状態。かろうじて大問3で部分点が貰えるかどうか。
レベル的には所期のレベル程度の答案を書ける感じでした。
ちなみに昨年は大問が1問解けたかなという程度、受験業界では「東工大数学難化」といわれた年でした。
Youtubeで検索すると、大問1と大問2に関する解説動画がそれぞれ5編くらい投稿されています。各投稿者の解答事例をみると、
大問1 解けない積分を評価する問題
この問題は、積分を下からと上からはさみうちにして、整数部分を特定します。
ちなみに2023年入試だから2023という数字を使っていますが、解くときにこの数字はほぼ意味を持ちません、、、単に大きな数字という意味です。
動画投稿者によっては実に面倒な方法で解いている人もいて、問題を見てペンをとるまでの間に思い浮かんだ一筋の道を数式化していくにしても、いくつもの道があるのだなと思います。
また私が見ても、この解き方だと満点はもらえないなと思えるものも。数学の面倒なところはちょっとしたことを示しておかないと、大幅減点される恐れがあること。特にこの問題のように淡々と解けば解ける問題の場合は、論理的飛躍が無いように記載することが大切です。
大問2 問題は整数問題で、式を満足する素数ⅹ、yを求めよという問題。
高1から挑戦!東工大入試2023【整数問題】 - YouTube
この問題は、見た瞬間「解ける」と思える問題で、ネット上では「中学生でも解ける素因数分解」と評された問題ですが計算量が膨大。
とっかかりとして右辺は素因数分解するわけですが、理系大学っぽいのが右辺の86400で、これは一日の秒数。この数字を見た瞬間、素因数は2と3と5しかないとわかります。
左辺は連続する3整数の積が2組、一方はその2乗。
あとは中学生でも、、、というか高校1年生であれば実直に計算すればいい問題です。
普通にやると膨大な計算量になるものを、上記動画はきれいに解いています。
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ちなみに、大問3以下の解答動画は次の通り。
何が問われているかがわからないと、試験の場に来るなといわれそうです。
【東京工業大学 数学入試問題解説】2023年度[3] - YouTube
以下3問の中では割と簡単そうですが、解答例を見ると、エッそうなのという問題でした
【東京工業大学 数学入試問題解説】2023年度[4] - YouTube
この問題、東工大受験生なら各断面は直方体になると一瞬で分かるそうですが、そうかな?
【東京工業大学 数学入試問題解説】2023年度[5] - YouTube
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