コリメートアダプター
今回の帰国でコリメートアダプターを持ち帰りました。
望遠鏡で月などの明るい天体を撮影する際、望遠鏡の接眼鏡で像を拡大して写真を撮るためです。
望遠鏡の端部にカメラを接続して写真を撮る方法には2つあり、
① 直焦点撮影 望遠鏡レンズの光を直接、カメラの受光部に合焦させるもの
基本、望遠レンズをつけるように望遠鏡を使うものです。
② コリメート撮影 望遠鏡の端部に接眼鏡をつけ、その像をカメラに投影させるもの。
望遠鏡に接眼鏡をつけ目で見る構造にしておき、目で見える像をカメラに写します。
望遠鏡端部にコリメートアダプタを接続し、これにカメラを接続した状態。
左から、コリメートアダプター、カメラ接続リング、カメラ本体が接続された状態。
左端は接眼鏡の口径と合っているので、そのまま挿入します。
コリメートアダプターの中には接眼鏡を入れて固定します。
写真に写っているのは10㎜接眼鏡ですが、最初20㎜接眼鏡を挿入しようとしたところ、アダプター内に入りませんでした。長さと外径に制限があるようです。手持ちの4㎜も挿入可能でした。
コリメートアダプターでの撮影。使用接眼鏡は10㎜。
全体的に暗く、ISO感度を上げてある程度の明るさになりました。
使用鏡筒にもよるのでしょうが、対象が太陽とか月であればよいでしょうが、惑星だともともと対象が暗いので、コリメート撮影のメリットがあるかどうかはちょっと?
当面、月の拡大撮影に使用したいと思っています。
赤い横矢印がコリメートアダプターで拡大させた視野。
地の写真はSONYα1のフルサイズセンサーの画角です。
約7倍に拡大されています。
コリメート撮影の時のパラメータとして、
鏡筒:Φ102の焦点距離714㎜
テレコンバータ:1.5倍のテレコンバータを所持。鳥撮影は基本的に併用しています
接眼鏡:4㎜ or 10㎜、、、あるいはこれに新規購入で増やす
月をSONYα1で撮影する場合、600㎜望遠✕1.4倍テレコン✕2-3倍となります。
これに対してΦ102㎜を使用する場合、714㎜✕1.4倍✕7倍となるため、10㎜接眼鏡を使えば600㎜望遠に比べると最大で2.8倍程度に拡大できることがわかります。
あとは実際の月撮影で画像を調べるだけです。
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