写真は、毎日投稿している、『保健省発表COVID-19の現状』をYouTubeで配信しているCovid-19状況管理センターのทวีศิลป์ วิษณุโยธิน博士です。

　博士はタイ東北部の貧農の家に生まれ苦学。医学を学んで現在は政府の広報官となっています。語り口調はいつもやさしく、にこやか、日本にこういう政府報道官がいれば、首相自らが官僚の文章を棒読みし、退屈な誰も見そうにない記者会見を続けなくともよいのにと、いつも思います。

　現在、政府には下記の3つのシナリオが提出されていています。

シナリオ1：現在の厳しい施設閉鎖を続けた場合。日々の新たな感染者は3名、重篤患者は9月ごろ時点で15名。

シナリオ２：5/17からの第2弾緩和策を実施するとした場合。感染対策も緩和されることから、毎日の新規感染者数は24名に増加。重症患者として平均105名が入院加療している状態。

シナリオ3：すべてのビジネスや国民の活動を再開させると、日々の新たな感染者は平均65名。重症患者として平均289名が入院加療している状態。

　博士は2番目が最良であろうと、付け加えました。

　そしてタイにパンデミックを起こさないよう、対策を慎重に行い、必要に応じて試験採用し、そして常に見直していく必要があるとしました。

　公衆衛生の方針を確実に国民に伝えることが必要です。幾つかのシナリオがあり、感染者数や重篤患者が増えることもあります。ICU床を増やす必要もあります。こういった準備はもう進められています､､､と博士はまとめました。