タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

Pattayaでのリタイヤライフです。旅行/日常生活/ゴルフ/鳥見/タイ語学習

坊主が運転

 袈裟を着た坊主がサイドカー付きのバイクを猛スピードで運転しているとのSNSが拡散。アユタヤでのこと。


 宗教局という僧侶を管轄する部署が「戒律違反」と判断、警察等に対して、「無免許運転で逮捕」をと、見解を発表したようです。


 第一に、僧籍にある間は、出家前に取得した免許は無効であるとのこと。
 ただそもそも、タイってバイクだと3割近くが無免許運転であるとのことなので、この僧侶が出家前に免許を取得していたかどうかは、大きな疑問。無免許で逮捕というのは、タイの一般的な感覚からすると、ちょっと行き過ぎという感じもあります。、、罰金は致し方ないにしてもです。


 第二に、SNSでは「不適切だ」との意見が多いとのこと。
 戒律は仏教創立時には存在していなく、僧侶たちが寺院で集団生活を始めたころ、、、、1000年とか1500年前、、、集団生活を乱すことがないように、決められたものと言われています。


 酒はダメだけど、たばこはOK、携帯でゲームをしてもOK、当然、FBとかLINEもOKで、寺院で瞑想しているかのように見えた坊主が、スマホを見ている、、、などということは、よくあることです。
 なぜスマホが戒律違反ではないかというと、戒律が定まったころスマホがなかったからです。
 バイクを運転すること自体は戒律に違反しないと思われます。なぜならば、
上記のスマホ同様に戒律ができた時にはバイクはなかったからです。


 となると、SNS上で「不適切だ」と言っている多くの人の感覚は、どうなんだろうな、と。


 僧侶が土を耕すのは戒律違反です。土の中にいる虫や動物を傷つけるからだといわれています。だから耕作をしてはならず、コメを自ら生産できないので、托鉢で食事をタンブンしてもらうしかないのです、、、。


 戒律のすべてを書き並べているものにまだ出会っていませんが、例えば、牛に乗って移動することはよいが、自らが牛を手繰ることは戒律違反なのかもしれません。牛が昆虫を踏み潰すこともあるでしょうから。


 この坊主の行為は戒律違反ではないが、戒律の趣旨に照らし合わせると、好ましくない。宗教的にさばくことはできないので、現世の交通法規でさばいてほしい、、、ということなのでしょうか。