タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

Pattayaでのリタイヤライフです。旅行/日常生活/ゴルフ/鳥見/タイ語学習

日本人は忘れているけれども

 12/7は太平洋戦争の開戦日です。
 日本だと真珠湾攻撃しか話題になりませんが、同日、日本軍はタイに上陸、タイ人側に数十名の死者が出て、その後、タイは日本の半ば占領下に。


 半ばというのは、軍事力をして日本軍のタイ国内での移動/駐屯/タイ人徴用などを黙認させているからです。タイ側としても日本軍の軍事力を見て、従わざるを得なかったわけです 

 多分、この写真を見て、
・なぜタイと日本の国旗が機関車に交差しているの?
・ここは歴史的な場所?
・なぜ今日なの?
、、、日本人の多くが、この問いに答えられないと思います。


 上記の答えとして、
・この鉄道路線は日本軍が英軍支配のビルマに侵攻するための輸送路として建設した泰緬鉄道です。
・泰緬鉄道では、連合国側の捕虜、多くは英国、オーストラリア、オランダの兵士6万人余を強制労働させ、「枕木一本、死者一人」といわれたようです。
・捕虜の使役は国際法違反で英語圏ではDeath Railwayと呼ばれています。
・写真の場所は固い岩肌を掘削して切り開いた切通しで、全工程でも難工事個所。
 泰緬鉄道の難工事を物語る場所として、現在は観光地化もされています。
・そして12/7は81年前に日本軍がタイに上陸した日。


 毎年この時期になると、泰緬鉄道の写真がニュースを賑わします。
 今まで気が付かなかっただけかもしれませんが、今年の写真には日本国旗が出ていました。


 タイとしては、観光シーズン幕開けの時期であり、英語圏から多くの観光客を呼び寄せるイベントでありながらも、日本の暗い歴史を引き出すのも気が引ける、、、みたいな感じで、日本の国旗を出すことは余りありませんでした、、、
 イギリスやオーストラリアには依然として小数の反日勢がいますけども。


 歴史的事実としては、厳然として日本の侵略があり、捕虜の強制労働があり、忘れてほしい、もう80年以上前の話、経済援助したから許してほしい、、、などとは言えないわけです。
 ただし多くの場合、侵略側はそういう事実を忘れてしまうわけですね。