タイ語に「海」という単語はない
拙宅のコンドミニアムは「ビュータレー」ですが、ビューはViewで眺める、タレーはTalay(タイ語の英語表記)で海岸。すなわちビュータレーは海岸を見渡すみたいな意味。
タイ語学校でタレーを「パタヤ湾程度の広がりの海域」という意味で習いますが、太平洋みたいな広い海を何て言うか習いません。
上記SNSだとタレーはクメール語(現代だとカンボジアの人々の言葉)とあり、タイは一時期、クメールに支配されていたのでその頃にタイ語に移植されたもののようです。
ただしそのクメール由来のタレーでさえ、本来は大きな湖沼の意味であると上記に書かれています。
バンコクの南側、タイランド湾に面する県として、サムットプラカーン、サムットサコン、サムットソンクラームという小さな県が並んでいます。「サムット」とは何なのだろうと常々思っていました。
上記によれば古代インドの文語であるサンスクリット語から移入されたものとのこと。
タイのあるのはインドシナ半島。
歴史的にインド文明と中国文明のせめぎあいの土地で、タイ人の習俗土俗的なところではインド的であり、タイ語の単語も6割以上がインド由来の言葉。
対して1000年くらい前から中国雲南省あたりから「北方民族」が南下してきて、また海岸伝いにベトナム、中国河南辺りからの人たちもいて、、、という具合。
海伝いに来た人がいるのなら「海」という単語もありそうですが、文化的には圧倒的に北から来た中国系の人たちの力が強く、タイで成立した王朝ではアユタヤ朝までは北方の中国系王朝(あるいはその子孫を名乗る人たち)なので、上記SNS曰く、雲南省あたりには海がないので海という単語がない、云々。
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