タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

Pattayaでのリタイヤライフです。旅行/日常生活/ゴルフ/鳥見/タイ語学習

星野、星景、新星景

 何言っているんじゃいと、思っていました。


 今、星空の写真は表題のように3つの分野に分かれるようです。
 論より証拠というか、Googleで画像を検索してみると、

 「星野写真」は星空中心の写真という意味になります。


 「星野写真」だと、星空をどうトリミングするか、どう切り取って一枚の写真にするか
 が勝負です。天の川銀河だとか、目立つ星座を配置して一枚の写真にしていくわけです。
 この時、画面の下あたりに周りの山や林が写り込んだとしても、それはオマケなわけです


 それに対して「星景写真」とは、文字通り星空と景色が一体となった写真です。
 星空ばかりではなく、暗い中から浮かび上がる周囲の風景も入れ込んだ作品となります。
 写真に写り込む風景も大切というか、時に風景の背景に星が写っているという写真まで
 あります。


 星景写真を好む人が若干多い気がしますが、それは星野だと作品にバリエーションが
 無いってことなんでしょうね。でも、星野と星景、いずれを好むのかは人それぞれ。


 ここで写真を写す、作品として作り込んでいく過程で大きな課題があります。
 ・星は時間を掛けないと明るく見えない。
  対して手前の風景に人工的な明かりがあると、時間を掛けると白く画像が飛んでしまう
 ・星の動きに合わせてカメラを回転させていくと、手前の風景がズレてしまう


 当然ですが、全く違ったものを撮影しているので、ベストな撮影条件が異なるわけです。

 そこで出てくるのが「新星景写真」です。
 例えば上段左から3枚目。著名な新星景写真の作例です。
 手前に夜桜があり、山のかなたに天の川銀河があります。
 また、下段左から2枚目。都市の明かりが見え、空に天の川銀河が浮かんでいます。


 ともに、銀河が山や地平線に突き刺さる、あるいは湧き出てくるように見えますが、
 普通に写真を写すと、ほぼ確実に、このような写真にはなりません。


 これらの写真には作り方がおおよそ2つあって、
・現像ソフトで、部分部分の明るさや色調を変える。
・星の部分と、風景の部分を別々に撮影して、パソコン上で合成する。


 いま、SNS上ではこれら「新星景写真」に対して、認める、認めない、自由だ、冒瀆だ、
 喧々諤々の投稿が続いています。


 考えてみれば、昔の肖像写真でも、目に瞳を入れてパッチリさせるとか、
 礼服に着替えさせるなどは、よく街の写真館で行われていたわけですが、、、


 いわゆる星を愛する人たちからすれば、大自然の一コマである星空が、自然に見えない
 ような形で仕上げられることに憤りを感じ、
 他方、写真を芸術作品として見る人は、少なくとも写真は美しく仕上がるわけで、
 新たな写真の境地を開くというお気持ちなのでしょう。


 私自身は、星空写真を再開してまだ日が浅いので、これらの議論に是非はありません。


 でもまあ、現時点での実力だけからすれば、「星野写真」と今では言われるようになった
 星空中心の写真でまずは進めていきたいと、思っています。