昨晩の星見
前の晩の電視観望データを現像したところ、M42オリオン大星雲の写りが悪く、天体カメラを分解して確認しました。
UV-IRカットフィルタという赤外線と紫外線のみをカットするフィルタが付いていて、これはカンボジア国境などの暗い空に対応したフィルタでした。
ということでオリオン座再チャレンジ。
現像段階で赤を強調処理していますが、フィルターを変えたことで赤いオリオン大星雲が浮き上がっています。これで10分露光程度です。
フィルターでナトリウム灯や水銀灯の光をカットして、星由来の光のみを透過させることにより、星雲が浮き出ています。
三ツ星と小三つ星を切り出しています。
星が浮き出る処理をしているので、M42がよりはっきりしています。
傘を広げたようなM42の上にポチッと赤い雲があり、これはM43で別の星雲に区分分けされています。
三ツ星の一番左の星の周りに燃える木星雲と馬頭星雲がほんのり見えています。
燃える木星雲は右ベージュローゼの部分です。
我が写真でも赤く写っています、、、見えますかね?
馬頭星雲は右の赤い星雲で、馬の首のように一部が凹になった部分です。
我が写真だと心に念ずればそれなりに浮かんでくる?かなという感じ。
今回は固定撮影しており、最大でも10分程度の露出時間しか取れていず、かつ50㎜の標準カメラレンズでの撮影なので、燃える木も馬頭も撮影条件としては厳しく、多分あと1カ月もすれば、自動追尾の経緯台での電視観望が可能となり、その頃にはそれなりの望遠鏡でもっとくっきりとしたものがお見せできると思います。
観測風景。
自作の天頂方向架台は日々進化中、、、ちょっとずつ変わって使いやすいようになっています。Virtuoso経緯台用に購入した金属製の台はパソコンを置く台としても良好。
現状、天体カメラの画像と操作画面が携帯パソコンで一つの画面になっているので、ディスプレーを一台横において、天体カメラ画像と操作画面を分けてもいいのかな、、、と思っているところです。
この晩は午前2時半から4時過ぎまで電視観望しましたが、半分くらいは、こんな感じの曇り空。天体カメラで見たままの星になっており、オリオン座が逆さになっています。
雲が行き過ぎるのがディスプレーで見えるので、雲が出ている時はYoutubeを視聴するなどして、雲が過ぎるのを待ちます。
++++
今回で、9月帰国で調達したNikkorレンズによる電視観望で、想定の成果が出ることがわかりまた6月帰国時に購入した冷却天体カメラの性能も確認できました。
今後、オリオン座の横にあるバラ星雲を一緒に写す構図を撮って、カメラレンズによる電視観望は休止して、そののちは望遠鏡による星雲観望に移りたいと思っています。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。