タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

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FB株売却

昨晩、保有していたフェイスブック全株式を売却。
 日本時間昨日の朝に発表された2019年第4四半期決算は、EPSも売上高も市場予想を上回りましたが、売上高が25%伸びたなかコストは34%伸び、ユーザー数は米加で100万人しか伸びず停滞。19年通期の粗利益率は34%に低下。
 FBは時価総額で全米第4位の企業ですが、この規模の企業で売上高が25%も成長し、粗利も34%なんて、超優良企業であるわけです。
 でも、17年の粗利は50%、18年は42%ですから、粗利益率でみれば急減速。決算会議で、次期1-3月期の売上成長は一けた台に落ちるとのコメントもあり、「成長」を買うのが株式ですから、株価は下落。
 3つの証券会社、銀行1行に分散して保有していたので、パソコン上は戦場のような忙しさでした。

これはNHKのニュースサイトに載っている記事です。これだけみると増収増益、過去最高などの言葉が躍り、決算発表大成功という内容になっています。こういった類の記事はAIが書いているようで、記事の内容としては正解なのですが、投資家の観点とはずれているので、経済記事としてはほとんど意味をなさないものとなってしまいます。

決算発表後の急落。決算発表は市場が閉じてから行っており、紫色で示した発表当日の夜間取引で急落。翌日の米時間昨日昼間の取引で、多少上向きましたが、大きく戻ることはありませんでした。FBのような大型株は機関投資家が大量に保有していますが、成長力に課題があると経営陣が言っている株式を保有し続けるのは難しく、今後五月雨的に売られ続け、ずんずんと株価も下落していくのかなと、思っています。

FBは1年半前の決算発表でも、将来見通しを引き下げたことにより株価は急落し、ほぼ1年かけて値を戻した経緯があります。決算発表でCFOのデイブ・ウェイナーが次期決算以降、粗利が低下するので投資家は心してくださいと発言したので、株価が急落。COOのシェリー・サンドバーグも、インスタグラムストーリーズを広告主がまだうまく使いこなせていないと発言、でもシェリーはストーリーズは売上高に確実に貢献するのでとも付け加えました。

FBのトップエグゼクティブ3人。一般に創業者でCEOのマーク・ザッカーバーグが有名ですが、COOの確実な会社運営、CFOの誠実な財務管理でこの会社はもっていると、思っています。

フェイスブック社には25億人の月間ユーザーがいますが、インスタグラムも、メッセンジャーもワッツアップも同じファミリーです。フェイスブックは中高年の憩いの場で実際のところ、あまり利益に貢献していません。

フェイスブック社で、売り上げに貢献しているのはインスタグラムと言われています。10億人の月間ユーザーであり、女性の比率が高く、ユーザーの6割が30歳以下。フェイスブックもインスタグラムも、広告収入で成り立っているプラットフォームですが、購買意欲の高い女性&若者から絶大な支持を受けているインスタグラムは、広告主としても魅力のある広告媒体であるわけです。
 現在、フェイスブックやインスタグラムで、新たな収益の源となる「装置」が幾つか示されており、これらが実装され売り上げに貢献していけば、また株価は上昇していくと思われます。それまでちょっと、FBへの投資はお休みですね。